医師に対する時間外労働の上限規制が適用されたことについて

こんにちは!就業規則サポートセンターです。
2024年4月から医師に対する時間外労働の上限規制が適用されることになりました。
原則、年間960時間まで、かつ休日労働を含み月100時間未満(例外あり)に時間外労働が制限されます。

これまで法律上の制限がなく過重労働となっていた医師にも働き方改革を求められることになりました。
健康確保、モチベーション向上、ワーク・ライフバランス等、働き方改革を進める必要性は理解できても、労働時間を削減することは様々な課題があり、簡単にはいきません。

★公立病院で8年間医療事務経験のある社労士が対応します!
医師の働き方改革は、宿日直体制の見直しや交代制勤務、医師が行っていた業務を他の職種と連携するタスク・シフト/シェアの導入等、何か一つではなく、様々な方法を取り入れて、総合的に医師の労働時間を減らす工夫が必要です。

医療機関としては、働き方改革によって診療報酬による収入を減らすわけにいかず、医師も専門知識や技術向上のために、現場をたくさん経験したい方もいると思います。そもそも人手不足による医師数の確保さえ大変と聞きます。医療の質を保ちながらこれらの課題も克服していく、医師の働き方改革を進めるのはとても大変なことだと思いますが、できることから少しずつでも進めていくことが、将来的には医療機関の発展に繋がるものと思います。

人手不足の時代、医療機関が今いる人材を大切にしながら活用していく上で、まずは医療従事者の健康が第一になります。働き過ぎは心と体に悪い影響を及ぼすことが明確です。せっかくの人材が体調を崩し医療現場を離脱することは、とても大きな損失です。
担当業務や会議時間の見直し、勤務間インターバルの導入、休日の確保、等々、さまざまな取組の導入と同時に、経営陣を含む医療従事者全体の意識改革も不可欠になってきます。

★例えば勤務間インターバルがあります!
勤務間インターバル制度をご存じでしょうか。勤務間インターバル制度とは、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間以上の休息時間を確保する仕組みです。これを取り入れることで労働者の生活時間や睡眠時間を確保し、労働者の健康保持やワーク・ライフバランスを図るために有効であるとされています。

医療機関では、連続勤務や夜勤、長時間の手術など、通常よりも労働負担の高い働き方をした場合、インターバルの時間を長く確保できるように配慮するといったことが考えられます。

当就業規則サポートセンターでは、医療機関の働き方改革に伴う就業規則作成をお手伝いしています。どんなことから取り組めば良いのかわからない、といったご相談からコンサルティングまで行っています。

医療機関勤務経験のある社労士が対応しますので、安心してご相談いただけます。
お気軽にお問い合わせください。

《この記事を書いた人》

永井正勝/社会保険労務士 歴28年
川崎市役所、独立行政法人環境再生保全機構、総務省年金記録確認神奈川地方第三者委員会の職歴を経て、平成19年に社会保険労務士登録。平成20年にあすか社会保険労務士事務所を開業。「人を大切にする企業づくりから、社会に誇れる企業」へと成長する支援に尽力する『誠意の社労士』

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